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エアサイクル住宅 誕生秘話

エアサイクル住宅は
「流れる空気にふれさせる」
という日本の伝統的言い伝えから生まれました。
木材は建物に使われてからも、
いつも、 流れている空気にふれていれば、
腐らない、 その寿命を全うできるというものです。


動画1977年 空気の回る家 エアサイクル住宅誕生 3分21秒

木材を「流れる空気にふれさせる」がエアサイクルの原点

通気工法もない昭和52年1977年に空気の回る家が誕生しました。エアサイクル住宅と名付けました。当初の目的は土台や柱。梁など木材を腐らせないことでした。

PACパッシブエアサイクルの原理、その原点は流れる空気にふれさせる
1977年当時、家庭でも省エネをと、住宅の断熱化がはじまり、 アルミサッシの普及も進むなど建物は気密になっていきました。
その結果、土台など木材の腐れがかなりのスピード進行してまう 危険性が新聞・雑誌で話題になりました。
その代表が、北海道の新築住宅の床下に発生した 「ナミダタケ」という木材腐朽菌でした。
床下が真っ白な菌でおおわれている写真は衝撃的なものでした。
当時は床下は土がむき出しのままで現在のようなソイルカバーや 土間コンクリートなどの防湿対策などはされていませんでしたから、 地盤面からの湿気でナミダタケなどの木材腐朽菌が発生し、 さらに、シロアリを誘因するなどの被害が拡大していきました。
その対策として官民あげて様々な方法が提案され試されましたが、
私たちは、「流れる空気にふれさせる」 という日本の伝統に行き着きました。

「流れる空気にふれさせる」は、
言葉の通り、木材は建築後も常に、 その周りに空気が流れていれば、 木材腐朽菌にやられず、 またシロアリなども巣食い難いというものです。
それは、
気乾含水率からも証明されています。
自然の中で、木材を置いて置いておき、やがて落ち着いてくる含水率を 気乾含水率といいますが、
日本では15%程度、ヨーロッパでは約11% と言われています。
木材は含水率が常時25%を超える状態になると、腐朽菌の活動が 活発になりますしシロアリも水分を好みますから危険な状況になります。
流れる空気にふれていれば、 雨露の当たる外部でも木材の含水率は15%程度に落ち着いてくる のですから、ましてや、建築後の建物の中にある土台や柱、梁、筋交い などを含むすべての木材の周りに、いつも空気が流れていれば、何ら、 腐れの心配はなくなるだろうという発想から、 エアサイクル住宅は生まれました。
1977年のことです。
事実、その後の大学機関でのエアサイクル住宅における 長期に亘る土台などの含水率は10%程度に落ち着いています。

大学・研究機関と 多くの実験研究を 積上げてきました。     関連論文等一覧表
昔の日本の建物は 真壁と言って、 壁の中に隠れることなく露出していましたから、
いつも
「流れる空気にふれている」状態でした。
現在の建物は, 大壁になり壁の中に隠れ、また、省エネのため壁の中には 断熱材のグラスウールが入り、 壁の中には空気は流れなくなりました。
当時は、床下の地盤面の湿気対策もいいかげんでしたから、 前述したナミダタケに代表れる被害がおきました。

エアサイクル住宅は 壁の中に空気の流れを取戻し、
さらに、
床下や一階と二階のふところ空間、
そして
天井裏の小屋空間にも空気が流れるように
構造の組み方を工夫して、
建物を支える すべての構造材に、
「流れる空気をふれさせる」ことに成功しました。


動画1977年 空気の回る家 エアサイクル住宅誕生 3分21秒


「流れる空気にふれさせる」 ためには
断熱材を壁の中から取り除く必要がありました。
そのために PACは独自に外張り断熱を開発しました。
1977年のことです。

  

「流れる空気にふれさせる」ならば、冬は、暖かい空気に!   夏は、涼しい空気に!

という思いから、
日本で初めての本格的パッシブソーラーと言える
PAC住宅に発展していきました。

 PACは Passive Air Cycle               パッシブ エア サイクル              の 頭文字です。

PACパッシブエアサイクルの原理、その原点は流れる空気にふれさせる

PAC住宅 夏の原理

PAC住宅 冬の原理

外張り断熱を独自に開発

見えない所に空気が回るエアサイクルの家 

太陽と一層お近づき、パッシブな住まい 



PAC住宅は1977年からスタートしました。最初の20年間は会員制度という普及体制をとり日本省エネルギー協会として1997年まで累計約150社の会員で沖縄と北海道を除く全国におよそ7000棟以上のPAC住宅を提供しました。
20年目にして協会は解散し、その後は「建て主が主役の家づくり」をめざして、全国の熱心な建て主の要望に応える形で、住まい手を対象にPAC住宅を提供して16年がたちました。(2013.12現在)
家は建て主の生活や思いを形にしていくものです。企画型や量産型の住宅では、その夢はかなえられません。一つひとつ、住まい手である家族の生活・思い・感性・望みに沿って丁寧につくっていきたいと、間取りやデザイン・自然素材・本物の漆喰そしてPAC工法・施工・施工管理・アフターメンテなどを手掛けてきました。