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冬でも室内換気に機械はいらない  やっと出会えた本物の家より

冬でも室内換気に機械はいらない

パッシブな家では、今話題の機械による24時間換気は使用しません。現実に必要ありませんし、それどころか、害になるのではないかと思っています。

計画換気と呼ばれる24時間機械換気の恐ろしさを、まず考えていきます。

最大の問題点は、実は、この機械換気システムそのものではありません。
この機械換気を必要とする建物なのです。

この計画換気の目的は、1時間に0.5回室内の空気を入れ替える、換気することにあります。
すなわち二時間に1回室内の空気を入れ替えることで、住む人の健康にとって必要な新鮮空気を確保しようということです。

それ以上の換気回数にすればより良いのでしょうが、そうなれば、外気温の影響が大きくなり暖冷房が効かない、省エネにならないということで定められた数値なのです。
しかも必要時に使用するシステムではなく、毎日の生活に必要な新鮮空気を確保するために常時稼動しておかなければいけないシステムなのです。

ちなみに1時間に0.5回という換気回数は、一昔前のコンクリートの建物レベルです。
10年以上前のコンクリートのマンションは、機械換気はしていませんでした。

実は、この機械換気システムは、極めて高気密の住宅でしか機能しません。
もともと0.5回程度の換気回数がある建物では無意味なのです。
1時間に0.1回あるいはそれ以下の換気回数の建物で効果を発揮します。

0.1回程度の換気回数というレベルは、高度な気密住宅になります。機械による常時換気がなければ生活してはいけない大変に危険な箱と言えます。

室内自然換気システム  第3種機械換気

同時に、雨と湿気の多い日本の気候風土の中では、腐れも含めて、湿気の害を長期に亘って防げるとはとても思えません。いろいろな対策をして問題なし、としているようですが、恐ろしいとしか言いようがありません。

そして機械そのものの問題もあります。
最悪は、音と微振動だと思います。就寝時にさえ、その音と微振動にさらされる危険性は計り知れないはずです。こころ、精神、無意識、魂の奥深くに、知らず知らず悪影響を与えているのではと危慎しています。

その他、寿命、故障、停電、電力危機、ダクト内の汚染、設計通り機能しない、電気代、などを考えれば考えるほど、バカげたシステム、家づくりだと思われませんか。
こんな恐ろしい換気システムを使用しないで済む家づくりが本当の姿なのではないでしょうか。

パッシブな家では、こう考えます。

まず建物そのものを1時間に0.1から0.3回の換気回数が確保できるレベルで建築する。
次に、機械ではなく、自然換気のできる換気システムを設置して、トータルで1時間に0.4回程度の換気回数を可能とします。

さらには、中廊下で分断されない広がり空間の間取りは、窓を開ければ一瞬の内に空気を入れ替えてくれます。

別途に、リビングなどには必要に応じての熱交換型換気扇、当然のことですが、浴室やトイレには専用の換気扇が設けられます。

1時間に0.2から0.3回程度の換気がある建物でも、かなりの気密性なのです。
暖冷房の効きや省エネ目的にも十分にかないます。建物の腐れや湿気の害という恐ろしい危険を冒してまで、それ以上の気密性を求めることは愚の骨頂ではないでしょうか。


自然素材、漆喰、室内自然換気の健康なPACの家

室内の自然換気システム。これも実に単純なものです。

吸気用換気口と排気用換気口で構成されます。排気用は、風の方向にかかわらず常に負圧になる設計になっています。
要は、常に室内の空気を外に引き抜く働きをします。
吸気用は、換気のための開口があるだけの単純さです。

もちろん、両方とも、念のための開閉機構と花粉などを入れないためのフィルターがついています。これらをバランス良く、室内空間に配置します。
開閉装置つきなのですが、実際は、一年中開放して使用することが原則です。



2003.7より機械換気が義務づけになりましたが、PAC住宅では従来通りの自然換気の方式で、申請は第3種機械換気で行っています。
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田中慶明
やっと出会えた本物の家より




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