HOME > 安全で健康被害のないホウ酸塩によるシロアリ防除 > シロアリ防除「ホウ酸散粉工事」レポート3


アメリカカンザイシロアリ予防
PAC入居者宅 「ホウ酸散粉工事」レポート3

2011 年3 月11 日(金曜日)2 時46 分、これから、東京ビッグサイトで行なわれていた「建築建材展2011」に出掛けようとしていたところ、大きな地震に襲われました。
当日は、ホウ酸によるアメリカ・カンザイシロアリの虫害予防を紹介するブースもあり、まさに足がそちらへと向きかけた矢先の出来事でした。
後にこの大きな揺れが「東日本大震災」として世界中に知られることになるとは、その時は想像すら及びませんでしたが、引き続き起きてしまった事の大きさには未だに驚きと不安を覚えています。


週を明けて2011 年3 月14 日(月曜日)、予定通り埼玉県富士見市のI さんのお宅で、先週に引き続いて今年3回目のホウ酸の微粉末散粉によるアメリカ・カンザイシロアリ予防工事を行ないました。

建主のI さんに工事の概要を説明し、床下空間は外部の床下換気口から、小屋裏は天井の点検口から、そして庇の軒裏内空間は有孔ボードの穴からの、3つの部位でホウ酸散粉を行なう事となりました。

アメリカカンザイシロアリ予防 アメリカカンザイシロアリ予防 ホウ酸 

ホウ酸散粉 床下空間から 

先ずは床下の点検口をホウ酸が室内に漏れぬ様、テープで目張りし、外部の床下換気口からの散粉作業に備えます。
床下空間のホウ酸散粉を1箇所づつ丁寧に行なっていきます。今回は、エアコンプレッサーを外に設置しての作業なので、室内でのお客さんの生活を妨げることは有りません。

外部での作業は続けて、梯子を立てての軒裏空間のホウ酸散粉に移ります。建物から敷地境界までの巾が狭かったため、部分的に隣のお宅の敷地に梯子を置かせて貰いながらの作業になりました。高所かつ狭いところでもあり、作業は慎重を求められました。大きな梯子を持っての移動も安全に行なう必要があります。

アメリカカンザイシロアリ予防 アメリカカンザイシロアリ予防 ホウ酸散粉 アメリカカンザイシロアリ予防 ホウ酸散粉

外部での作業の後は、小屋裏空間のホウ酸散粉です。
玄関から階段を経て天井の点検口までを養生し、コンプレッサーなど作業道具を点検口のある納戸まで運び込みました。天井の点検口を開けて小屋裏に上がるとシンプルな切妻屋根の小屋裏は見通しが利き、隅々まで乾燥し清潔に保たれていることが分かりました。

アメリカカンザイシロアリ予防 ホウ酸散粉 小屋空間に アメリカカンザイシロアリ予防 ホウ酸散粉 小屋空間に 

アメリカカンザイシロアリ予防 ホウ酸散粉 小屋空間に

作業員は点検口を開けたままで内部から透明の養生シートで点検口を塞いでいます。この方法だと小屋裏内部を密閉された空間にすることなく、室内に置いたコンプレッサー側との作業員の間でコミュニケーションが取りやすく安心して作業が出来ることが分かりました。

今回のI さんでのホウ酸散粉工事で特徴的なのは庇軒裏の有孔ボードの穴から軒裏内空間への散粉を行なった事です。
庇は雨や日差しを遮る役目をしますが、I さん宅にはこれを支える軒裏に有孔ボードが施され、空気の流通が出来るようになっており、軒裏内の木材が湿気にくい作りになっていました。
ただしアメリカカンザイシロアリは乾燥した材を好む性質を持っているため、万が一このような場所に侵入した場合の食害が考えられない分けではありません。
軒裏から散粉されたホウ酸は空気の流れに沿って上昇し、棟に施された有孔ボードから抜けます。こうしてこのシロアリが入る可能性のある経路にホウ酸が行き渡ります。
そしてそのホウ酸の防蟻効果は施された他の建築の部位と同様、恒久的に効果を発揮されることになります。

当日は暖かな天候には恵まれたものの、大きな地震の後で計画停電や、電話がつながらないなど不安材料があったにもかかわらず、思い切ってこのホウ酸散粉工事の実施を、待ち望んで下さった建主のI さんに御礼を言いたいと思います。
そして今回も丁寧な予防工事を行って下さった浅葉さん、玉井さん、染谷さん、次回もよろしくお願いします。

 



 

アメリカカンザイシロアリの発見は、その糞を見つけることです。下の写真はアメリカカンザイシロアリの糞です。大きさのイメージは米粒の1/3から1/5程度です。

写真はPAC住宅のものではありません。被害物件からです。

アメリカカンザイシロアリの糞

アメリカカンザイシロアリの糞

アメリカカンザイシロアリの糞

シロアリのホウ酸処理の先駆者 浅葉健介さん 日本ボレイト株式会社