HOME > ひろがり空間 間取り > キッチンを生活の中心に持ってきたら


キッチンを生活の中心に待ってきたら    やっと出会えた本物の家 より

キッチンを生活の中心に持ってきたら

くる、食べるを住まいの中心に置く。これまで述べてきた一緒に暮らすことの原点だから。

そしておそらくは、くつろぎの場、団欒の場としてつくってきたリビングなどよりは、はるかに団欒の場となり得るものだと思う。

それにはまず、キッチンを広くつくる必要がある。親子でつくる、夫婦でつくる、友人とつくる、最低でも二人で調理していてお互いの作業が邪魔にならないようなつくりであってほしい。

少し前まで我家はマンション、おしきせのキッチンのつくり。仕事から帰って短時間に食事の用意、二人でぶつかりながらの奮闘劇となる。毎日の体験の中から、こうしたら作業性が良くなるといういくつかを書き留めたい。まず、シンクは大きくなければならない。そして、いくらシンクを大きくしても、二カ所水が出なければ同時作業はできない。水道の蛇口を二つ、これはかなり決め手になると思う。

どういう料理が比較的中心になるかによって必要な設備などは変わってくるかもしれないが、作業スペースや使い勝手という点では共通していると思う。ちなみに、私の場合はほとんど野菜中心の和食。

今、不便に感じているのが冷蔵庫の野菜ケース。もちろんマンションであるということと、仕事をしている関係で多少ストックが必要との二つの要素が前提となるが、何しろすぐに満杯になってしまう。

夏場などはあまり詰め込むと傷みやすいし、さりとて暑い時期はベランダというわけにもいかない・根菜類やきのこ類、大根だのキャベツだの冬ともなると白菜や葉物などかさばるものに一苦労している。葉物やきのこ類、ブロッコリーやカリフラワーなどは、さっと湯がいて冷蔵と工夫しているが、もっと野菜ケースの充実した冷蔵庫がほしいところである。

新築する場合は、風通しの良いところや地下室などに野菜のストックャードがあれば良いということになるのだろう。

生活のセンターに食べるを

作業スペースの確保は重要。短時間に何品かつくろうと思えばなおさらのこと。そして鍋やボール、ざる、菜ばしやお玉の類はすぐ手のとどくところにほしい。

まな板は最低一一枚。私は野菜と魚で使い分けしている。魚を捌くともなると大きめのまな板と作業スペースは必須となる。

台所用品の中で、ちょっと賛沢してほしいものが鍋と包丁。特に包丁は大切な尖兵となる。

万能包丁の他に、あると便利な菜切り、出刃と刺身包丁は揃えたい。大きな魚を捌/、ことがないようであれば用意する出刃は小ぶりな方が使用頻度が高いと思う。もちろん良く切れる状態にしておきたい。

鍋に話を移して、ステンレス多層鍋は一押し。丸底鍋はとっても便利だけれどアルミ製なので除外。ちょっと重いのが難点、でも洋風の料理が多い食生活であれば、フランス製のホーロー鍋はお勧め。ステンレス多層鍋にしてもホーロー鍋にしてもご飯も美味しく炊けるので、毎回食べきるという生活であれば炊飯器は必要なくなる。ちなみに今は専用の伊賀鍋を使っている。

少し重いと書いたのは、調理としての機能性がどんなに良くても、大き過ぎたり重過ぎたりする鍋は、持ち上げたり洗ったりがだんだんしんどくなって、使わなくなってしまう可能性が高い。

圧力鍋なども大は小を兼ねると勧められ、大きめのものを買ってしまったが失敗。なかなか日常的には使いきれない。置き場所や自分の体力も計算に入れておく必要がありそうだ。

暮しの真ん中に食べるを

必ず話題となる収納について・それぞれの家庭の食生活の内容によって異なるかもしれないが、手のとどかない吊り戸棚をたくさんつくるよりは、壁面を利用した収納棚といったつくりが使いやすいと思う。一部深い奥行きも必要かもしれないが、基本は物がひと並べできるくらいの浅い奥行きのほうが整理しやすい。

後は作業台の下などをがらんどうにしておいて、ゴミ箱のスペースにすると良いと思う。分別のための数個のゴミ箱もこれですっきり片付く。バケツや雑巾、ゴミ袋などあまり目に入らないところに収めたいものなどが結構あると思うので、こういうスペースは有効に活用できる。

足元が空いている作業台は、椅子に座っての作業もできるし、台所に小さな椅子を置くスペースがあるとちょっと休憩、レシピを広げるなど役立つ。

片付けの場所として検討しておきたいのが、まな板、包丁、洗剤、スポンジやたわしの類。そして毎回使う食器の置き場。食器洗い機については、本当に使いこなせるかどうか事前に十分検討してほしい。

楽しく作業できるキッチン。誰ともなく手伝いに入ってきて会話のはずむ場。日常使うものがどこにあるか誰の目にも見えて、それでいて他の作業に支障がないように置かれている。細かい調理器具などは壁面を利用するなどして、キッチンの天板や作業台はできるだけすっきりさせておきたい。そうすれば掃除がしやすい、簡単に片付くキッチンとなる。

食べるところが重要だから、さらにつくるところを重視して、いっそ家の中心にキッチンとダイニングを持ってきて、リビングをなくしてしまうというのはいかがなものだろう。

キッチンのつながりに、少し低めの、大きなダイニングテーブルがど-んとあって、家族もお客様もみんなここに集えるような家。是非つくってみたい。

若林礼子 (2008.9故人となりました。)
やっと出会えた本物の家より


食べることは生活の核




   下記は項目ごとの目次です。

目次 家をつくる 目次 健康リフォーム 空気の流れる家 パッシブエアサイクルPACの原理
PAC住宅 プチ動画シリーズ 健康住宅 健康な家づくり エアサイクル パッシブソーラー PAC 自然素材 シックハウス
広がり空間 間取り 都市型住宅 空気の家
トップページに戻る 目次 家づくりに思う 二世帯住宅を考える
入居者の声 安全で健康被害のないホウ酸によるシロアリ防除
目次 写真で見る家づくり 家づくりをする若きあなたに PAC新デザイン賃貸
 ホリスティックな健康住宅
   
 資料請求    エアサイクルハウジング会社HP  

電子書籍プレゼント  資料請求にてお申し込みください。
book やっと出会えた本物の家 book 夫婦の生活実感でつくる家 本質を暮らす贅沢な家 book プラス思考の健康住宅づくり
田中慶明by 田中慶明 Yoshiaki Tanaka tanaka@pppac.com PACの研究論文一覧