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ますます不健康になっていく、家・人・こころ   

ますます不健康になっていく、家・人・こころ

 食生活、運動と健康を志向する人たちが増え続けている。

環境に優しい生活を、自然をとり戻そうとの声も高い。

なのに何故か思うように地球も人間も健康になっていかない。

死ぬまで身体も頭もそしてこころも健康に生ききることはとても難しい。

バイオリズムの低下、疲れ、人間関係の軌蝶、いずれにしても長い人生、時に惰性に流される。

家づくりは死を意識し、さらにこれからの人生を真剣に問える最大のチャンスと思う。

健康をテーマに、暮らしを、生活を、そして人生を伴に見つめ、心地よい住まいを創り続けたい。

 若林礼子  (2008.9に故人となりました。)
book 「プラス思考の健康住宅づくり」1994年発行 より

1994年に書かれた記事ですが、2013.12現在でもそのまま内容は当てはまっているようです。
3.11の原発の悲惨さは、これからの地球は一歩間違えれば、簡単に人の住めない星になってしまいかねない危うさを見せつけてくれました。
経済中心の人類の営みが限界にきているとの警告であることは間違いのないことでしょう。

健康というキーワードは、実に本質的であるなと考えさせられます。
個人の健康をとことん追求していけば、心と身体そして見えない魂という存在に行き当たります。それらを養う食べ物、空気、水、それは本来きれいな環境にしかありえません。
大地、森林、河川、海がここまで侵されてしまった地球です。その環境を人間が健康に住まう状態に戻す、その最後とも言える挑戦に人類は直面しているはずなのですが、政治や経済の動きをみると相変わらず経済中心できわどい綱渡りをしているようなイメージを強く感じます。
政治や経済は私たち一人ひとりの思いの反映です。多くの私たちが変わらなければ、危ない道を歩み続けることになるのでしょう。
私たち一人ひとりは、毎日の食べ物を変えることはできます。幸いなことに地球の環境を侵さない食べ物は、有機栽培など環境に優しいものです。
私たちの住まいは、最も身近な環境です。自然素材でつくられて、しかも自然のエネルギーを機械設備を使わないで自然のエネルギーをいかすパッシブな家は、さらに環境に優しいものです。
そうした食べ物や住まいは、私たちの心や身体の健康にも当然いい優しいものです。

私たちは何もそんなに大上段に構えて政治運動などしなくても、自分たち家族の健康にいい自然な食べ物をとる、自然を生かす自然な家に暮らしていけば、そういう家族が多くなれば、自ずと経済のあり方は、現在の見せかけではなく、本当に地球に優しいスタイルに変化していくはずです。経済が変われば政治も当然変わります。

私たちの家づくりは、そうした生き方をしている人たちに支えられているようです。私たちもそうした建て主の期待に応えられる家づくりをますます高めていきたいと願っています。

2013.12 田中慶明


ピピももと




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