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PAC入居者宅「初のホウ酸散粉工事」レポート 

2011年2月19日(土曜日)、アメリカ乾材シロアリによる住宅の食害が知られるようになり、その対策が急がれる中、PAC住宅において初めてのホウ酸の微粉末散粉によるアメリカ乾材シロアリ予防工事を行いました。

当日の集合時間は午前10時、場所は中野区の大和町、近隣にはアメリカ乾材シロアリの被害で知られる地域もあり、現地に早く到着した工事担当の浅葉さんと三本木さんはさっそくその地域を見て歩かれました。プロの目で見るとはっきり分かるようで短い時間にアメリカ乾材シロアリの糞のある場所を15箇所も見つけたそうです。

機材をお客様の駐車場に下ろし、浅葉さんが建主のMさんに予防工事の概要を説明しました。それからが散粉器の設置作業です。必要な機材はまずエアコンプレッサーそして圧縮されたエアを送るホース、散粉器のガン、乾燥したホウ酸の粉を入れるビニール袋、そしてホウ酸を吸い上げるためのホースが主だったところです。その他に養生のビニール、テープ、マスク、ゴーグルなど畳1帖ほどの広さに用意できます。
 


最初は床下換気口から床下空間へのホウ酸の散粉です。室内の床下点検口はホウ酸が漏れないよう前もってビニールとテープで塞ぎます。エアコンプレッサーの電源は外壁に付けられたコンセントをお借りしました。コンプレッサーの立ち上げ時とホウ酸の散粉時には若干の音がでます。散粉は換気口の4隅と真中から隈無く行います。それぞれの箇所で移動時間も含め1箇所当たり約10分程度、このお宅の場合13箇所で2時間ほどかかりました。庭に面したデッキの下での作業では特に手間がかかる様子が分かります。




午後からは小屋裏空間の散粉を行いました。Mさんの場合、小屋裏点検口はロフトの壁面にあります。今度はエアコンプレッサーを室内、ロフト下の寝室に置かせていただきました。浅葉さんはゴーグルにマスクを装着し、ロフトに上がり点検口を開け、小屋裏空間に入りました。外から散粉のスタイルを撮影した後は点検口を閉め、ビニールとテープで隙間を塞ぎます。ホウ酸は吸い込んでも問題は無いものですが、漏れた粉塵で室内を汚すのを防いでいます。散粉が終わりますと中から作業者が声を掛け、外からビニールとテープを外し点検口を開けます。作業者が中に入れるだけの空間があったためホウ酸が散粉器から放たれる様子や、ホウ酸粉が空間に充満する様子が確かめられました。


一連の作業の中で注目すべきは、このホウ酸の散粉がシロアリの侵入口、つまり必ず通る経路になされることで効果を発揮することと、PAC住宅においては散粉された空間が連続していることで住居の構造体全体にホウ酸がいきわたることです。ホウ酸自体の匂いはあまり感じられません。またホウ酸の毒性は食塩と同じ程度、すなわち極端に大量摂取しない限り安全ということです。

アメリカ乾材シロアリは潜伏期間が長く、気がつく前に建物の何ヵ所にもコロニーが作られ対策が立てられなくなるのが実情です。
 そのシロアリの発生地である米国では20年ほど前ホウ酸系防蟻材が安全性の問題からクロム銅ヒ素系木材保存剤に替わって使われ始め、現在では土台を防蟻処理する場合の80%に使用されております。
 また散粉されたホウ酸微粉末の効果は水分によって流されない限り永続しますので再散粉は不要です。
 日本でも化学系薬剤に頼らないホウ酸系防蟻材の普及が強く望まれている所であり、住まい手の皆様におかれましては、早めの対策で安心を手に入れられることをおすすめします。

 当日は我々の提案を積極的に受け入れて下さった建主のMさん、実際に作業を行ってくださった浅葉さん、三本木さん本当に有難うございました。




アメリカカンザイシロアリの発見は、その糞を見つけることです。下の写真はアメリカカンザイシロアリの糞です。大きさのイメージは米粒の1/3から1/5程度です。

写真はPAC住宅のものではありません。被害物件からです。




シロアリのホウ酸処理の先駆者 浅葉健介さん 日本ボレイト株式会社